イギリスの名車、いや今となってはドイツの新型車となっているミニですが、ミニほど車の種類が理解しにくいものはありません。
現行のモデルにおいても、純粋な「ミニ」と呼べる車はなく、標準モデルを「ミニ・ワン」、スポーティーモデルを「ミニ・クーパー」、スポーツモデルを「ミニ・ジョン・クーパー・ワークス」、クロスオーバーSUVを「ミニ・クロスオーバー(本国ではカントリーマン)」と呼んで分類しており、過去にもclubmanやエステートなどの派生車種も売られていたのですが、理解できないのが標準モデルのミニ・ワンと、クーパーとジョン・クーパー・ワークスです。
BMWではワンを標準モデルとしていますが、それならば昔の様に「ミニ」だけでいいと思うのです。
更にクーパーとジョン・クーパー・ワークスですが、もともと「ミニ・クーパー」は標準モデルのミニをジョン・クーパーがチューニングしたモデルのことを言うので、ミニ・クーパーといえばミニのチューニングバージョンという位置づけができていたのです。
それなのに更にミニ・ジョン・クーパー・ワークスなんて訳の分からないモノをつくるものですから、「クーパー」のモデルの意義がなくなってしまったのです。
こんなことするから、中古車選びをする時にどんなミニを見てもその車を「ミニクーパー」なんて間違った呼び方をするようになってしまうのです。
結局はBMWもミニのことなんかわかっていないのです。
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